先日結婚式の撮影の時に、参列していたお友達が、両脇にカメラを抱えて、頑張って撮影されてました。
式の終わりに、お友達がお二人に、「たくさん撮ったよ~。120枚は撮ったかな~」とお話しされておりましたが、この時点で私はそのお友達の10倍以上シャッターを押してました。
10倍シャッターを押すようになると起こる事を知っておく
あなたは、イベント撮影などで、1000枚以上のシャッターを押したことはありますか?
私も、今まで撮影してきた中で、実際にこんなトラブルに見舞われたことがあります。
【カメラ機材】
・エントリー機など、途中からシャッターが降りないという現象が頻発
・こまめにダイヤルを調整したいのに、エントリー機だと、操作性が悪く、間に合わない
・ダイヤルを回しても、数値が動かなくなった
・レンズを交換したら、エラーが出てカメラが突然使えなくなった
・撮影途中でカメラのバッテリーが足りなくなってしまった
・まだ撮影中なのにメモリーカードの容量が足りなくなってしまった
・途中でストロボが光らなくなった
・ストロボの電池があっという間に無くなって使えなくなってしまった
※シャッターが降りない現象や、ストロボが光らなくなるのは、故障だけが原因ではありません。
熱やバッテリーなどの問題で、一時的に使えない状態になってしまっていることもあります。
【編集の場面】
・PCのメモリが足りない
・編集枚数が多いので、ソフトの動作が極端に重くて作業が進まない
・大量の枚数を編集するのに慣れてないので、ぜんぜん終わらない
・多くの写真データを扱うと、ソフトが頻繁に落ちる
覚えておきましょう!
10倍シャッターを押すと起こること。
カメラマンの意思とはウラハラに、想定外の事が続きまくり、疲れ果てた割に、良い写真が残って無いという事態が起こる
トラブルは、練習の場面で経験をしておくと良いです
こうしたトラブル。
◎お友達の結婚式
◎子供のダンスの舞台発表
◎友人から頼まれたピアノ発表会撮影
こんな大事な場面で起きたらどうしましょう??
本番で想定外のことが起きたら、どんな方でもパニックになります。
カメラマンが落ち込むだけでは済みません。
あなたに撮影をお願いした人の、とても残念な表情も目に浮かびませんか??
トラブルは起こるものとして、トラブルが起きた時の回避策を見出しておくと良いかと思います。
ですので、練習の場面で経験をしておくと良いですよね。
トラブルを経験をしておくと、こうなります。
「想定外=>想定内」
現場経験で「想定内」を増やす
現場を経験することで、「経験値がUPします~」とみなさん言いますが、この「経験値」って何でしょうか?
具体的には、こうしたこと。
・カメラマンのポジション
・カメラの設定
・求められる写真のゴール
・自分の今のカメラで対応出来るのか?
・使うレンズはこれで良いのか?
・練習中であってもトラブルが起きるので、解決方法などを考えられる
カメラマンにとって、非常に得るものが多い現場経験。
ですので、多くのカメラマンさんがこう思うはず。
「練習を現場で出来たら良いのに・・・」
でも、よくよく考えてください。
◇本番の撮影を、練習代わりにさせてくれる人なんて居ない
◇自分一人で本番の場面を再現しようとしたら、お金がかかりすぎる
「経験値をいくらUPさせて、その経験を元に本番撮影に挑めるようになりたい」
そう思っても、いつまでたっても出来ないのには、このような理由があります。
経験値をUPさせて本番に挑めるようにしたい!
実は、カメラマンになりたての自分は、いつも、そう思っていました。
何度かこのブログでも書いてますが、私はカメラをはじめて1年でプロカメラマンになったので「経験値が全く無かった」のです。
ピアノの発表会撮影の依頼をはじめて頂いた時に私がやったのは
◆ホールを貸し切った
◆友人数名にお願いしてピアノを弾いてもらった
◆ネットで調べた撮影方法、機材を全部借りて用意した
(カメラやレンズ以外に、とても重要な機材が必要です)
この時の総額、締めて「〇〇万円」。
ピアノ発表会撮影の依頼料金の数倍の金額がかかりました。
なんで、多くのカメラマンに教えてしまうのか?
このような経験があるので、私は、もっと安く、もっと多くの場面を経験出来る方法を模索しました。
その結果始めたのが、実際の現場で、写真教室をするということです。
実際のプロ技を、多くのカメラマンに教えてしまうことになるので
「ライバルになるかもしれないカメラマンさん達に、教えちゃって良いの?」
そう質問されるんですが、それには理由があります。
それは、中途半端なカメラマンを増やしたくないからです。
先述したように、ピアノの発表会の撮影をこなすまでに、相当な金額をかけています。
これは、経験値を上げるための場所代だけではなく、プロとしての写真を残すために必要になる機材もです。
プロの世界に入るとわかりますが、プロとしての撮影をするようになると、それ相当なコストがかかるようになります。
一方で、そういう機材も無しに、「デジタル一眼があるから何とかなるっしょ!」という考えで依頼を受けてしまうカメラマンも居ます。
そうした中途半端なカメラマンが増えてしまうと
1、プロとしてのしっかりとした写真を残せる人に話が行かなくなってしまう
2、中途半端なカメラマンに依頼をした人に、がっかりさせてしまう
知っておいていただきたいのは
びっくりするくらい、2って多いんですよ~。
現場体験がカメラマンを育てる
ずばり私の想いは
「写真を喜ぶ人を増やしたい」
そのために
「中途半端なカメラマンさんにもトレーニングして欲しい」
このブログの最初の方に書いたように、現場で撮ることでカメラマンはプロとして育っていくのです。
PhotoFanがホール、体育館、ライブハウス、教会など貸し切って、現場での撮影を重視しているのには、そんな理由があるのです。
実際に現場を貸し切って教室をやっている様子を、こちらで見ることが出来ます。
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