イベントカメラマンが知っている「測光」の本当の使い方とは?

カメラを覚えると、カメラの機能をくまなく知りたくなるものです。そんな中、なかなかわからない「測光」。

「評価測光」、「中央部重点」、「スポット」、「ハイライト重点」などありますが、何がどう異なるのでしょうか?

 

【測光はいつ必要になるのか?】

測光は、とても難しいです。

超ベテランカメラマンの田中希美男氏も、ご自身のブログ「Photo of the day」で、そう警鐘を鳴らすくらい

実際に、どんな時に必要に感じるのか?というと

 

<必要な時>

◎パーティー撮影

◎照明がコロコロ変わるステージ撮影

◎照明の入るダンス撮影

◎ライブ撮影

◎ブライダル撮影

などなど

<必要じゃない時>

△日常のスナップ

△ポートレート

△七五三撮影

△プロフィール撮影

△スタジオ撮影

△夜景ポートレート撮影

△テーブルフォト

などなど

これらは、大きく分けると

◎流れ優先のイベントの中で失敗せずに撮るのか?

△設定を変えながら撮れる余裕のある撮影なのか?

という分け方になるかと思います。

 

後者なら、測光のことは考える必要はありません。
出来ることならば、触らない方が良いです。

 

先述した田中田中希美男氏も、ブログでこんな感じのことを言ってます。
「測光」は複雑と言われているので、普通の人は変えないしない方が良い。

 

 

【測光の簡単な考え方】

 

ざっくりと図解します。
画面のどの範囲を明るさの判断基準にするか?で異なります。

メーカーごと、機種ごとによって違うので、細かいところは各自でお調べください。

<評価測光>

撮影する画面全体をカメラが独自分析して、明るさを判断します。

機種によっては、撮っている被写体が何か?を判別して、明るさの判断をする場合もあります。

 

 

<中央部重点>

撮影する中心から大きめの円で、明るさを判断します

 

<スポット>

撮影する中心から小さい範囲で、明るさを判断します

 

 

【流れ優先のイベントで使われる撮影モードとは?】

『△設定を変えながら撮れる余裕のある撮影』ならば、測光は意識しなくても大丈夫です。

じっくり調整しながら撮れるからです。

 

しかし一方で、『流れ優先のイベント』では、どうでしょうか?

流れの中で、環境がどんどん変わるように状況で、じっくり調整することは出来ません。

 

流れ優先のイベント撮影では、カメラに多くのことをゆだねるなければ、撮影が間に合いません。

ですので、以下のような撮影モードを使用して、カメラに自動にサポートしてもらう必要が生じたりします。

 

①・Pモード

②・A(Av)モード

③・S(Tv)モード

④・Mモード+ISOオート

⑤・Mモード+ストロボTTL

 

実際に、多くの人は④や⑤を使うことが多いのではないでしょうか?

 

【④で測光を変えたらどうなるか】

□ケース1:明るい背景、中心に明るい被写体

まずは、白背景で、白い被写体を撮ります。
白い被写体は光沢があります。

・評価測光

 

・中央部重点測光

 

・スポット測光

 

 

□ケース2:暗い背景、中心に明るい被写体

背景を黒に変えて、白い被写体を撮ります。

結婚式や、ステージ撮影などで多く遭遇する状況に近いです。

・評価測光

白トビしてます

 

 

・中央部重点測光

白トビしてます

 

・スポット測光

白飛びしてません

 

□ケース3:暗い背景、端に明るい被写体

黒背景で、白い被写体を撮りますが、被写体は中心から移動させました。

・評価測光

 

・中央部重点測光

 

・スポット測光

 

□ケース4:明るい背景、中心に暗い被写体

白背景で、黒い被写体を撮ります。

・評価測光

 

・中央部重点測光

 

・スポット測光

 

 

ライブ・ステージ・ブライダルでは必須

照明や環境がコロコロ変わる場面で撮影するカメラマンさんは、撮影チャンスを逃さないようにする目的でカメラに多くのことをさせます。

 

私も、ダンスステージを撮影する場合は、リハーサルでどの測光モードが適切かを試してから、設定をある程度決めたら、もう本番は、ファインダーから目を離さないで撮ります。

 

今まで

◎パーティー撮影

◎照明がコロコロ変わるステージ撮影

◎照明の入るダンス撮影

◎ライブ撮影

◎ブライダル撮影

では、必須でした。

 

 

触らぬ神に、、、

 

ただし、こうした状況で撮らないカメラマンさんは、まずは評価測光か中央部重点に決めて、それだけで使っていくことをおススメします!

 

測光の理解は本当に難しいです。

 

メーカーによっても、カメラによっても、まったく結果が異なります。

 

ですので、触らなくていい撮影の場合は、あえて、触らないことをおススメします!

 

 

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