動きもの撮影、特に、ダンス撮影などしている時に、多くの人が悩むノイズ。
そのノイズ対策のために、「フルサイズを買った方が良いでしょうか?」とご相談を受けることが多くあります。
私のカメラ遍歴を先に書いておきます。
こんなカメラ遍歴の人が答えます
■クラブなどで、ダンスを撮影しはじめたころ
ISOが1600までしないEOS KISS X2を使って居ました。
■その後、EOS 7Dに乗り換え。
MRAWを使うと高感度でもクリアなので
限界値をISO2500として撮ってました。
■ブライダルカメラマンになった時に
MRAWではサイズが足りず5Dmark3に乗り換えました。
ここで掲載する写真は、全部7Dで撮ったものです。
ノイズ対策のために出来ること
クラブでのダンスシーンを長く撮影してきた自分。
ノイズ対策としては、こんな風に考えています。
◇明るいレンズを使え
◇記録画素に余裕を持って撮れ
◇ノイズを消せるソフトを多用しろ
◇ストロボを考えろ
ポイントは被写界深度
「ノイズ対策のために、フルサイズに変えた方が良いの?」
という質問には、私はNoと答えます。
APS-Cやマイクロフォーサーズから、フルサイズに変えれば良いと思う人が多いのですが、決して正しいとは考えておりません。
というのも、仕事で動きものを撮る時、動きものをきっちり撮り止めるために、被写界深度をある程度保つ必要があるわけでして、、、
例えば、こんな感じになります。
@フルサイズ
SS=1/250
F=4
ISO6400
APS-Cなら、被写界深度がフルサイズF4よりも深いので、こう出来ます。
@APS-C
SS=1/250
F=2.8
ISO3200
つまり、APS-Cなどの方が、ISOを下げやすいのがポイントです。
フルサイズのレンズの金額は、倍だからね
APS-CやマイクロフォーサーズのF2.8のズームレンズっていくらですか??
標準域のレンズは、約10万円くらいではないでしょうか?
それが、フルサイズになると、2倍以上の金額になります。
なので、お金に余裕があって、もうフルサイズで安心したいよ~という方は、フルサイズで良いかと思います。
ただ、フルサイズに変えても、被写界深度のことを考えると、たいして変わらないのです。
フルサイズに買い替えた時、大枚をはたいた後に、そのことに気づくのです。
Lightroomで、丁寧に編集すると、まったくかわらないぜ
先日、ダンス撮影講習会の後で、何人かでファミレスに行きました。
その中の1人が、APS-Cで撮った写真のノイズに悩まされていました。
「同じ環境で撮ったフルサイズの方は、こんなにもノイズが少ない~。もうフルサイズ買った方がいいのでしょうか~」と。
んで、Lightroomを活用して、APS-Cの写真を編集したら、またたく間にノイズが消えてしまいました。
それを見て、一同
「あら??フルサイズと変わらないじゃん」(笑)
じゃあ、フルサイズは意味ないの??
フルサイズは、決して意味が無いわけではありません。
編集を越えて、写真の加工の領域に入ると、さすがに、APS-Cの画像は波状しやすいです。
でも、一般の人は、ここまでやらないかな。。。
というわけで、まとめ
◇明るいレンズを使え
◇記録画素に余裕を持って撮れ
◇ノイズを消せるソフトを多用しろ
◇ストロボを考えろ
特に、Lightroomでしっかり編集することがおススメ!
それだけで、写真の出来栄えは、まったく変わるのですから~
使い方が分からないというあなた、それだけで損してます
フルサイズにする前に、編集をきっちり覚えましょうね!!
というわけで、Lightroom講座のお知らせ貼っておきます!