時々、撮影依頼を受ける際に「こんな風に撮って欲しい」ということを言ってくることが多くあります。
この時、カメラマンさんによっては「自分はこう撮りたい、、、」という、依頼者の要望との狭間でジレンマに陥ることもあります。
もし、あなたが、そのようなジレンマに陥った時
どのように克服したらいいのでしょうか?
◆「100%依頼者の言う通りにやる」は正解だけど、、、
まず、先に言うと、依頼者の要望に答えるのがお仕事です。
ですので、依頼者が
「こんな風に」
と言ってきたなら、とにかくその表現をすることは必要です。
相手の要望に応えることでビジネスは成り立つからです。
でも、カメラマンさんによっては
「自分はこんな表現もしたい」
という願望が心の片隅でウズウズするかと。
例えばこんなこと
◎マラソン撮影で依頼者は「きっちり止めて欲しい」
でも、自分は手足がブレる感じが好き
◎料理撮影で依頼者は「どこも切らずに撮って欲しい」
でも、自分はメインを大きくしてお皿を切りたい
◎ダンス撮影で依頼者は「全身を切らずに入れて欲しい」
でも、自分は顔のアップを撮りたい
◆もし、自分の好きがあるなら、自分ならこうします
先に述べた通り、依頼者の要望に応えることは必須です。
ですので、撮影では、その要望に120%応えられるように撮影します。これは大前提だと思います。
その上で、自分の好きな表現も撮ります。
もし、依頼者に、自分の好きな表現をオススメする場合は、要望通りのお写真はしっかり提出した上で
「こんな表現でも撮らさせていただいております」
と、全部ではなく、数枚別に提示します。
依頼者が、自分の好きな表現をもっと見たいとなったらもっと多く提示します。
◆自分の好きを抑え込む必要はないけど、仕事は倍になる
このようにやるために
・依頼者の要望はしっかりおさえる
・自分の好きな表現も少し撮らせてもらう
・自分の好きをあまり主張しすぎない程度に提示する
という感じに、私自身はやっています。でも、依頼者の要望と、自分の好きの両方を同時に撮りわけるのですから、撮影も忙しくなるし編集も大変になります。
そのため
◎カメラは2つの表現を一瞬で切り替えられるようにカメラのユーザー設定を多用
◎編集の効率化を図るために、いろいろな現像ソフトを試してみて一番早く安定して編集できるソフトを使用
◎空いた時間でどんどん編集できるように常に持ち歩けるノートPCで作業する
という風にやってきました。
幸い、私がかつて所属していたブライダルのカメラマン事務所では
「常にアーチストとしての表現を追求すること」をカメラマンに求めていたので
□リスクなく確実に記録する設定
□思いっきり失敗するかもしれないけど、うまく行けば超キレイ
の2つを、一回の撮影の中で撮り分ける術を身につけたんですけどね。
◆わかったけど、いつ練習できる?
これは、日頃から意識して練習すると良いかと思います。
とはいえ、1人で撮影してて、設定する時間がたっぷりあるような状況下では、なかなか練習にはなりません。
なので、時間が限られている中で撮影する必要がある撮影会などを活用されることをオススメします!
PhotoFanでも撮影会やってます!
※予定は随時UPしていますので、ちょくちょくチェックをお願いします~