誰が言ったか「太陽は1つ」という言葉がカメラマンの間で流行ったことがありました。
その言葉を勘違いして受け取ってしまう方も多くいたので、その誤解を解くために書いておきます。
確かに自然に勝る美しさはない
なんとなく語呂が良いこともあって、カメラマンさんの中では
「太陽は一つでそれが自然だから、多灯は必要ない」
「太陽が出ている時はストロボを使う必要なんてない」
なんて口にする方も多かったんですよね。
確かに写真を撮ってて思うのは、自然に勝る美しさは、めったにありません。
どんなに人の手で作りこんだ造形美でさえ、自然が時折り垣間見せる美しさの前ではかすんでしまいます。
だから
「太陽はひとつ」
は、正しいといえば正しいのかもしれません。
写真の面白さを考える
確かに自然は美しいのですが、写真の面白さは、あえて不自然さを表現するところにもあったりすると思います。
カメラで撮るという行為そのものがすでに人の手を介したものなので、だったら、いろいろ手を加えてこそ、面白いかと思います。
◆雪の降る中を、ストロボを炊いて撮ると、雪がより強調される
◆晴天下でストロボで撮ると、被写体の存在感が増す
◆逆光にストロボ加える
◆考えてみたら、ストロボ多灯は、不自然の極みです
「太陽は1つ」
それは正しいです。自然の摂理に合ってます。
でも、写真は、もっと人為的なもので良いと思うので、固定概念にしばられず、また、自分の頭の中でも固定概念をつくらずに、楽しむのがいいんじゃないかな~って思います。