フルサイズを選ぶか?APS-Cを選ぶか?それともマイクロフォーサーズか?(内容更新)

カメラ機材を揃えるにあたって、多くのカメラマンさんが抱える悩みはきっとこれだと思います。

それは、フルサイズ?、APS-C?、マイクロフォーサーズ?です。

極論からお伝えしましょう。きっと目からウロコかもしれない事実はこちら!!

 

「プロだからって、フルサイズの必要はない」

 

誰が、「プロ=フルサイズ機」と言ったのでしょうか?

良く考えると、誰も言ってませんね。

カメラ好きな方々が勝手な妄想で出来上がったイメージにすぎません。

 

事実、多くのカメラマン事務所も、必要条件の中で、機材はAPS-CでOKというところがほとんどです。

 

先日参列して入った乃木会館では、カメラマンさんのほとんどはAPS-Cでしたね。

EOS 7Dmark2を使っている人がけっこういました。

 

 

 

「フルサイズか?APS-Cか?なんて、見る側は関係ない」

 

悩んでいるあなた、これから、一緒に考えませんか?

まずは、実際に撮ったお写真を見て頂きます。

 

こちらのダンス撮影では、2名のカメラマンで撮影して頂いたんですが

◆1人はEOS 5Dmark4

◆1人はEOS 7Dmark2

でした。

 

こちらです

4/7 栗山ダンススタジオ大舞踏会のお写真【閲覧期限7/2】

 

かたや、フルサイズ、かたやAPS-C

 

実際に撮影した写真を見て、見分け付きますか?

どちらのカメラマンの写真が多く売れたかわかりますか?

 

 

売れた枚数は、APS-Cの方がちょっと多く売れました。

 

つまり!!

・フルサイズ

・APS-C

は、写真を見る側、買う側には、まったく分かりません。

 

 

 

じゃあ、なんで、多くの人はフルサイズが良いと言うのか??

 

 

・・・。

はあ~、、、、、(ため息)

 

 

実は、私には分かりません。

気分次第かな、、、と。

 

 

ただあえて言うなら、雑誌の見開きで使う写真は、フルサイズの方が良さそうです。

ただ、結婚式のアルバムの見開きは、APS-Cの写真でも十分使えます。

 

 

これが、マイクロフォーサーズで撮った写真って、わかる??

わからないし、正直、ど~でもイイことのような気がします。

↓↓↓

 

「『ボケ感』の勘違い」

 

フルサイズを買い求めようとする多くの人は、ボケ感に魅力を感じているのかもしれません。

 

確かに、APS-Cやマイクロフォーサーズと比べると、フルサイズはボケます。

ですが、このボケ感が、アダとなります。

 

 

=仕事でボケ過ぎて使えん!!

フルサイズは、被写界深度が薄くなるのが特徴です。

ですが、そのため、ピントを外すことも少なくありません。

 

ブライダルカメラマンになりたてのころ、カメラマン同士で、F値をどのあたりを使うか?の議論になった時、共通して言ってたのは

「フルサイズでは、F2.8なんて、恐くて使えない」

ということでした。

 

 

私自身も、現在も、フルサイズでは、開放のボケの表現もF3.5が中心です。

また、F1.4のレンズもありますが、お仕事ではF2.0で使います。

 

 

なんでもかんでも『フル開放』と言ってられるのは、趣味で楽しむ人たちぐらいではないでしょうか??

 

 

 

これは、マイクロフォーサーズのF5.6

↓↓↓

 

 

 

 

 

「フルサイズは高価な分のメリットはある」

 

あえて言うなら、

◆フルサイズは、広角~望遠まで隙間なくレンズが揃いやすいってこと

 

APS-Cだと、標準域はF2.8レンズがあるのに、広角は、F3.5~F5.6のレンズしか無いとか。

望遠も、やたら望遠になっちゃうとか。

 

 

ただ、広角~望遠まで揃うけど

◆フルサイズは、もともと被写界深度が狭いので、レンズの精度が必要になり、とにかくレンズが高いんですよね。。。

 

 

 

◆撮り込むデータがきめ細かいので、加工を加えても、画像が破状しにくい

これは、失敗写真をリカバリーする際には、とても有効です。

 

 

 

「私は、今のところは、こう思っています」

 

◎フルサイズとか使ったことがあって、いろいろ分かって来た方は

どのセンサーサイズを使っても、要所要所で上手く使える。

 

 

◎まだ、良くわかんない人は、失敗のリカバリーの特性を考えて

価格は高いけどフルサイズ買って、その高い金額を、勉強代だと割り切る

 

 

 

よくわかんない場合

しかも、お金があるなら

フルサイズでもいいかな~

 

※カメラがあなたを救ってくれることが多いです。

 

 

 

で、レンズはどうするか?というと

 

 

◆APS-C用は

・レンズが安い

・高感度はフルサイズに譲る

なので、とにかくF2.8レンズを揃える

 

=でも、APS-Cは、広角のF2.8は無いからね。作ってくれ~Canon、Nikon

 

 

◆フルサイズ用は

・レンズが高い

・被写界深度が狭すぎて、開放は失敗頻発するので、使えないことが多い

 (仕事では、F2.8レンズ使っても、F4以上に絞ることが多いです)

・高感度に優れる

なので、F4レンズあたりから揃える

 

=F4なら、想像より安い!!使いやすい

 

 

「雑誌の撮影依頼を頻繁に受けて無いあなたなら、、、」

 

既に仕事している人は、自分が売り上げる金額を考えて機材コストを考えた方がいいかと思います~~

 

フルサイズを使うことは、失敗の多い駆け出しのプロ以外は、無理にする必要ないと思います。

 

で、カメラって、カメラやレンズ以外にも買わないとならないじゃないですか。

・ストロボとか。

・編集ソフトとか。

・それこそ、パソコンとか。

 

だから、無理にフルサイズの必要なんてまったく無いんです。

 

私が気にするとしたら、ストロボの精度ですね。

ストロボのTTLの精度は、圧倒的にNikonとCanonです。それ以外のメーカーのストロボで信頼できるものがまだ見つかってません。

 

 

※ストロボについて

・ストロボは、超重要なアイテムです!!

・マイクロフォーサーズ純正のストロボは、あまり良くない感じがします。

・富士も自分のところで作ってません。

・Sonyは、純正よりもGodoxの方が良いと言われてますが、まだ多くの検証がなされてません。

 

 

 

「この機種を選ぶときは、良く考えて!」

 

最近、購入してから悩む人が多いNikonのD800系のことも書いておきます。

 

D800系は、超高画素機として知られますが、あまりに高画素なため、画質に関してシビアです。

ちょっとしたブレもNGなくらい。

それでいて、自分のボディーのシャッターの振動で手ブレしてしまいます。

 

これを使うのは、三脚を立てて行う

◆商品撮影

◆結婚式の型物撮影

◆成人式の撮影

◆大人の集合写真

◆風景写真

などにはうってつけでしょう。

 

ただ、手持ちで、気軽に撮るような状況には、あまり向かないと思います

 

実際に使っている人の話を聞くと、こんな感じ。

例えば、通常、静止物を1/60~1/100で撮りますよね。

これが、D800系だと、1/125~1/200でないと微ブレが止まらないんだそうです。

 

倍のSSが必要だとなると、せっかく高感度が少し良くなったとしても、SSを上げた分、ISOも高める必要が出てくるので、もったいない感じになります。

 

カメラを買うのは、その人の好き好きで良いんですが、あまりに、D800系を使っていて

「なんかブレちゃうんです~」(泣)

となる人が多いので、補足として買いておきます。

 

Canon 5Dmark4とライバル視されるのですが、D800系は、5Dmark4のようなオールマイティー機ではありません。

 

 

この機種を選ぶ際は、三脚を立てて撮ることを前提に考えましょ~