私が、ブライダルカメラマンとして活動し始めた時の話です。
駆け出しブライダルカメラマンのころ、撮影研修にちょくちょく行っていました。
その席で、何名もの駆け出しカメラマンさんと情報交換をするのですが(←ほとんど役に立たない)
「こういう言葉を言う方に限って、けっこう失敗するんだな~」
という印象が、今も強く頭に焼き付いてます。
その、失敗する方が共通する言葉とは、何だと思いますか?
それは、
「マニュアル撮影ができれば大丈夫でしょ??」
です。
意外に感じる方が多いかもしれませんが、ブライダルの現場では、プロカメラマンであっても、Mモード撮影だけで乗り切るのは至難の業だと思います。
なぜなら、会場の照明や、光の入り方はコロコロ変わります。
止まっているシーンがあると思いきや、いきなり移動したり。
正直、結婚式撮影を初めてやる方は、パニック必須です☆
想像してみてください。
披露宴パーティーの入場シーンです。
・いきなり会場が真っ暗になります
↓
・披露宴のスタートを知らせる、オープニングムービー上映
↓
・会場の扉が開き、二人が入ってくると、スポット照明
↓
・入口に立ち止まって挨拶
↓
・その後高砂まで移動していく
さて、
あなたは、どんな風に、
カメラを設定して撮りますか?
私の場合、マニュアル撮影だけでは対応しきれないと、諦めました、、、泣
いやいや、わたしだけではなく
「マニュアル撮影ができれば大丈夫でしょ??」
そう口にしたカメラマン全てが、その発想を諦めてます。
結婚式撮影では、カメラが持っている全てのモード使わないと対応しきれないのです。
(1つの会場の専属カメラマンになってしまえば、いつも同じ環境なので、設定値を覚えれるので可能かもしれませんので、その場合を除く)
なので、私自身は、このように考えてます
↓↓↓
◇カメラに任せられるところは任せる
◇失敗しないために、カメラの動きを常にチェック
私は、CANONのカメラを使っているのですが、実際に現場では、この辺りを使います
・Aモード
・Sモード
・Pモード
・Mモード
・ISOは、全て手動
・測光モードは、中央重点測光とスポット測光
・ハイライト警告
・ファインダー内で、常にSSをチェック
・ストロボ自動調光TTL
・ユーザー設定
・AFは、AF-C(AI SERVO)、AF-S(ONE SHOT)両方使う
CANONをお持ちの方ならご存知とは思いますが、CANONは、ストロボ使用時にISOオートが出来ません。
基本的にISO400固定になります。ここはNIKONと大きく異なる点です。
なので、私がNIKONを使うなら
MモードやAモードのSSの最低速度制限とISOオートの組み合わせメインにして
・Mモード+ISOオート+露出補正
・Pモード
・測光モードは、中央重点測光とスポット測光
・ハイライト警告
・ファインダー内で、常にSSをチェック
・ストロボ自動調光TTL
・AFは、AF-C、AF-S両方使う
じゃないかなと思います。
私の場合、それぞれのモードが「なぜあるのか?」を理解したうえで、頼り切ることにしました。
■A(Av)モード
F値設定をカメラマンが行い、それは、絶対に保証してくれるモードです。なので、被写界深度の確保をしたい、外観・景色撮影では、Aモードがやりやすいです。
■S(Tv)モード
SS値設定をカメラマンが行い、それは、絶対に保証してくれるモードです。なので、被写体ブレを避けたい、余興や、入場シーンなどでは、Sモードがやりやすいです。
※CANONの場合、ストロボ使用時にISOオートが使えないので、このSモードが結構頼りになります。
■Pモード
F値や、SS値を、カメラが自動で設定してくれるモードです。ですので、撮影中に、なかなか設定値が決まらない時に使えるモードです。
屋内からいきなり屋外に出た時、室内がいきなり真っ暗になってムービー上映の時などに使えます!
■Mモード
F値、SS値、ISOを、カメラマンが設定するモードです。ボケ具合をどうするか?、動きを止めるかブラすか?など、カメラマンが表現したいように表現できます。
ロケ写などキレイさを追求したい時に使います。
先述の、披露宴の入場シーンですが、こんな感じで対応してます。
あくまでも、1つの方法ですので、参考程度にしてくださいね。
・いきなり会場が真っ暗になります
↓
・披露宴のスタートを知らせる、オープニングムービー上映
(Pモードで撮ってます)
↓
・会場の扉が開き、二人が入ってくると、スポット照明
(動いて入ってくるのでSモード)
↓
・入口に立ち止まって挨拶
(ISOをおさえるために、Mモードで)
↓
・その後高砂まで移動していく
(Sモード)
このように、撮影モードを切り替えていきます。
ただ、そんなに簡単ではありません。それは、、、
↓↓↓
それぞれのモードごとに、使用するISOが異なります。
Canonの場合、ストロボ使用時はISOオートが出来ないので、ISOを手動で設定する必要があります。
各モードとISOの切り替えをするんですよね。
でも、そんな2つの動作をやってたら、一枚も撮れずに、2人は高砂に到着してしまいます。
じゃあ、どうするのか?
自分の場合、各モードで、だいたい、使うISOが決まっています。
なので、そのモードごとにISOを設定したら、その設定を「ユーザー設定」に登録してしまうのです。
こうすることで、1動作だけで、どんどん撮影に対応できるのです。
具体的にはこんな感じ。
・いきなり会場が真っ暗になります
↓
・披露宴のスタートを知らせる、オープニングムービー上映
(C2)
↓
・会場の扉が開き、二人が入ってくると、スポット照明
(C1)
↓
・入口に立ち止まって挨拶
(Mモードで)
↓
・その後高砂まで移動していく
(C2)
※C3には、また別のシーン用に設定を入れてあります。
撮影モード以外にも、カメラに頼り切っているところは多々あります。
□ハイライト警告は、瞬時にわかるように設定しています
□ストロボは、純正でTTLを活用
↑↑↑
このあたりがわからないという方、あなたのカメラについて解説しているムック本を買いましょう
今回の記事を読んで、頭では、なんとなくわかるかな~と思います。
でも、実際の現場では、頭で分かっている程度では対応できないのです、、、汗
そこで!!
実践練習出来る場として、ブライダル撮影講習会をご用意致しました。
これは、私が駆け出しの頃に
「こういう場があれば良いのにな~」と考えていたものです。
ブライダルカメラマンに挑戦してみたいあなた!
本当に必要なところを凝縮してあなたにお伝えします。
専門学校のクオリティーに負けていないので、自信を持っておススメ致します!
■結婚式が始まる前に撮れるブライズ撮影・ロケ写撮影を練習したい人
■教会での挙式を練習したい人はこちら
■披露宴でのパーティーシーンを練習したい人はこちら
■コロコロ変わる環境に対応するための超必勝法を練習したい人はこちら
■4つともしっかり学んじゃいたい人はこちら