週末は、スクールフォトの会社さんに講座にお越し頂き、私の話も含め、カメラマンさんに「プロカメラマン」へのステップになる講座を開催させて頂きました。
副業カメラマンではなく、複業カメラマンです
週末は、雪交じりの中での開催となりました。
みなさん来られるか心配でしたが、大勢の方にご参加頂きまして、誠にありがとうございました。
今からプロカメラマンを目指す人には、複業というスタイルではじめてみることをおススメしております。
ちなみに、「副業」と言わずに、「複業」というのには意味があります。
「副業」は、空いた時間でちょこっとこなすアルバイト的なもの。
それと比較して「複業」は、会社などで働きながらも、空いた時間を活用はするんだけど、別の仕事も専業のように行うスタイルです。
撮影単価が下がった昨今、カメラマンだけでやっている人は、どんどんやめてしまっています。
カメラマンが減り続ける中では、会社に勤めながら、カメラを続けられるカメラマンさんの方が、お客様から見たら安心感が高いこともあり、PhotoFanでは、「複業カメラマン」を多くのカメラマンさんにおススメしております。
プロカメラマンって何?
いつも聞かれる質問です。
そんな難しい回答ではないので、ここにも書きます。
それは、
『求められる写真を確実に撮っていくこと』
■「求められる写真」
これは、美しい写真を撮るという意味ではありません。
・例えば運動会なら、親御さんに変わって子供の写真を撮れること
・他の同ジャンルで撮っているプロカメラマン並みに撮ること
ですので、写真を研究すること、その写真を撮れるような機材や技術を身に着けておく必要があります。
■「確実に撮っていく」
これは、失敗をしないことです。
この失敗が無いという中には、こういうものも含まれます。
◇途中でメモリカードなどが足りないなど防ぐ
◇途中でバッテリーなどが無いなど防ぐ
◇もし1台のカメラ・レンズ・ストロボが故障しても、もう1台のカメラで業務をこなせる
◇信頼のあるメモリカードなど使って、データの損傷が無いようにする
などなど。
依頼する側は、あなたに、写真に関して全てをお願いしているわけです。
それを確実にこなすのは、プロとして当然のこと。この点に関して、アマチュアカメラマンさんは全体的に意識が薄めだったりします。
総じて、一言でいうと『責任感』に集約されるかな、と思います。
「撮れなかったではなく、撮らなかった」
また、アマチュアカメラマンさんが本番の撮影でよく口にする言葉で
「撮れなかった!」
が多く聞かれます。
でも、状況をじっくり聞いたり、また、一緒に現場に入って見ていると、撮影ポジションが悪いという原因で撮れないことが多いかったりします。
私も、昔、そういう言い訳をしたことがありました。
その時、所属していたカメラマン事務所の社長に
「あきらちゃん、それは、『撮れなかった』のではなく、『撮らなかったんだよ』」
それを聞いて、ハッとさせられました。
撮れない状況は、カメラマン自身が作り出してしまうことが多いのです。
ダンスの発表会で、いきなり撮りに行って決めポーズが撮れないなんていうなら、リハーサルから入って確認しておく。ひいては、クラブなどやダンスホールに行って練習しておくなど出来ます。
それをやらずに「撮れない」は、カメラマンさんのせい、、、ですよね、、、。
だからこそ、プロは事前の準備などに余念がないんです。
たとえ、複業であっても
「プロカメラマン」と名乗れます。
「たかが名乗っただけでなんだよ!」
そう思うかもしれませんが、私の子どもが、お友達に
「パパはプロカメラマンなんだよ」と自慢げに話をする姿を見て、プロとして名乗れることは自分以上に周りのためになるものと感じています。