月額会員様で商品撮影の動画講座をご覧になった方からのご質問にお答えしたく、いろいろ検証していたところ、多くの人にも知っておいていただきたい点だと思いましたので、今回、こちらでご回答したいと思います。
◎商品撮影で気を付けたいこと
商品撮影で気を付けたものの1つとして
「被写体に近づきすぎない」
というものがあります。
一般的にレンズを被写体に近づけると
「まとまりの無い」絵になりがち。
それは、レンズの特性なのです。
実際に被写体に近づくと
・被写体以外のものは中心の被写体から離れる
・メイン以外が小さくなっていく
という効果が現れます。
言葉で言っても、なかなか伝わりにくいところなので、実際に、その差を見てみてもらいましょうか。
※特に、奥の肉まんの大きさの変化にご注目くださいね。
【望遠で離れて撮ったもの】
【64㎜で少し近づいて撮ったもの】
奥の肉まんの大きさがちょっと小さくなりました。
【24㎜で、かなり近づいて撮ったもの】
近づくことによって、レンズの特性が強く出てしまうことがおわかりでしょうか??
◎レンズによる特性を打ち消す方法
レンズによる特性を打ち消す方法
=距離を離して撮る
1、望遠レンズを使う方法があります。
2、距離を保ったまま撮り、小さく写ったものをトリミングで
カメラを買ったものの、レンズまで手が回らずに、キットレンズなどで70㎜くらいまでしか持ってない人が多いかと思います。
そんな方は2を上手く活用してください。
実際に64㎜で距離を離して撮ったものと、望遠で撮ったものを見比べてみてください。
【64㎜そのまま】
距離は、望遠で撮る位置と同じところにしています。
64㎜では、被写体は小さく写ります。
【64㎜トリミング】
上の写真をトリミングしました。
64㎜で撮っても、奥の肉まんが、小さくなっていません。
つまり近づかなきゃ、レンズ特性が打ち消されるのです。
【望遠】
望遠レンズで撮ったものとも、見比べましょう。
特に差は見られないかと思います。
どうですか?うまいこと、レンズ効果が打ち消せていることがおわかりでしょうか?
※この方法、望遠レンズの無いスマホでも応用できます
◎小さく写った写真のまま、クライアントに見せない
この技を使うと、基本的に被写体は
「小さく写ってしまう」
わけです。
たとえば、依頼を受けて写真を撮った時に、クライアントさんがその写真を覗き込んできたら、そのまま見せちゃダメです!
だって、レンズ効果のことも何も知らない人が、お願いしていた被写体が小さくしか写ってない写真を見たら
「このカメラマンに任せられん」
と、思うことでしょう。
だから、見せる時、覗き込んできた時は、
「急いで拡大」
して見せましょう。
わざわざマジメに裏側を見せて、ガッカリされるよりは、拡大した写真を見せて
「お!いいね~」
と、安心してもらった方が、あなたにも、相手にも良いのです。
ご質問などある方は、お気軽にご連絡くださいね~