カメラを構えて、被写体を狙ってシャッターチャンスを待っている最中に、他のカメラマンが前に出てきて、シャッターチャンスを遮られてしまう。
そんなとき、あなたはどうしますか?
あくまでも、結婚式などでバリバリ撮っている一カメラマンの意見として聞いてください。
前を遮ってくるカメラマンさんは、当たり前にあるものだと思います。
今や、一億総カメラマン。
特に結婚式では、全員んがスマホを構えて、カメラマンの前を遮ってきます。
そんな中、レンズを駆使しで、遮れられない場所を見つけて、とっさに撮影します。
◎誰もいないところから撮ることを考える
毎回そんなことの繰り返しです。
ある時は、披露宴で、ご自分で「カメラマンやってます」と公言されてたお父様が、高砂の前に三脚を立ててカメラを置き続けました。
お父様が私のところに来て『俺のカメラ方がうまく撮れるから』とおっしゃられたので、特に印象に残っている現場です。。
なんか頑固なお父様だな~と思いながらも、レンズワークを駆使して、新郎新婦を撮りました。
結婚式からしばらくして新郎新婦から、手紙が来ました。
「結婚式の時は、頑固な父が、ご迷惑おかけしてすいませんでした。
父の置いたカメラが、あたかも無かったようにたくさん撮ってくださいまして誠にありがとうございました。
その父の写真は、高砂の目の前に置いたにも関わらず、あまり良い写真が撮れていなかったのです。
あのような状況でカメラマン様に良い写真をたくさん残していただき、本当に感動しました。」
みたいな内容だったと思います。
まあ、三脚の上のカメラに、ストロボが取り付けられてなかったので、たいして撮れていないのは予想してたんですけどね。
(高砂の後ろに大きな窓があって外の光が逆光で入ってくるというカメラマン泣かせの現場です。第一ホテル東京シーフォートのレストラン。その現場の名前を聞いてすぐにわかる人もいるかと思います。)
こんな風に、結婚式カメラマンにとって、「前を遮ってくるカメラマンさん」は当たり前です。
ですので、対処法として
■遮られる前にシャッターを押す
■遮られない場所を探す
■遮られないように脚立を誰よりも高いものを使う
■レンズワークで乗り切る
■「撮影を頼まれている者なので前に出させてください~」と言って、前に出せてもらう(同時に広角レンズを使用する)
などなどで対応しています。
なので
「前を遮られた~」
そう嘆く気持ちも分かりますが、その一歩先の発想を持って乗り切るのはいかがでしょうか?
◎前に出てしまうカメラマンさんにも一言
常に360度見渡して!
ここからが追加分です。
一般の方から
「スマホで構えているのに、前に立派なカメラの方が割り込んでくる」
というご意見を頂きました。
ちょっと、前回UPの際は、この視点がありませんでした。
申し訳ございません。
さて、前に出てしまうカメラマンさんのこと。
こうしたカメラマンさんの多くは
「前に出てしまっているという自覚がありません」
こうしたカメラマンさんは、こういう傾向があります。
◆必死に被写体を撮りにいってしまう
◆ファインダーをのぞきこむタイミングが早すぎて周りが見えない
◆誰よりも自分のカメラで撮った方がうまいと思っている
こうしたカメラマンさん。
「つい体が動いてしまう」
そう言われることが多いのですが、一度360度を見渡しましょう。
カメラを持たない時にも、そういう意識をする必要があります。
サッカー部に所属していた高校生時代に、あるジュニアユースの練習を見に行って、この練習にビックリしたことがあります。
通常のパスの練習。
自分たちは、ただ、相手のとこに正確にボールを転がすことしか考えてませんでした。
ただ、ジュニアユースの練習では、このパスの練習で、受け取る側は、受け取る瞬間に360度見渡すという動作を入れるのです。
これによって、次にどこにパスを出すかを、ボールを受け取る前に考えだせるのです。
360度見渡すことは、練習が必要です。
なので、カメラを持たない時も、いつも自分の周りを見渡しましょう。
前に入ってくる人は、日常生活でも周りが見えて無い方が多いです。
これを改善するために、練習しましょう。
常に、自分の周辺に何があるか?を意識するのです。
あと、これも知っておいた方が良いです。
「前に入ってしまうカメラマンさん=無神経と思われる」
=全カメラマンさんが無神経と思われる
=いろんなイベントからカメラマンさんが追い出される
いろんな施設に、「カメラマンの練習で使いたいのですが、、、」とお願いするたびに断られます。
昨日開催したマハラジャも、カメラマンだけで使いたいという申し出は、断られました。
こうした状況を打開するためにも、追記としてお願いします。
撮る前に360度見まわしましょう!
◎順番にやることもあります
ただし、この時だけは別。
「講座などで、ある1ポイントの位置でないとどうしても撮れない」という状況の時。
こんな時は、そのポイントに順番に入って頂いた、順番に撮るように指示させていただいております。
もしかしたら、
「いや、AKIRAさん、状況的にちょっと違うんですよ~」
というご意見があるかもしれません。
ぜひ、違うんです~という方は、その現場に私を連れて行ってください~
一緒に解決していきましょ~