カメラの水平、気にしていますか? 水平をおろそかにすると、なんとなく不自然な写真に仕上がってしまうことがあります。
では、どうやって、しっかりと水平を保てば良いのか、お伝えしましょう。
上に向けたり下に向けたりすると歪む
左右の水平だけでなく、前後の水平も大事です。
特に前後の水平から、レンズを上に向けたり、下に向けたりするだけで、すぐに写真には歪みが生じます。
■水平を保っている状態
■ 上に向けた状態
■下に向けた状態
特に高さが重要です
カメラマンが、どの高さから撮るか?で、簡単にこの歪みが発生してしまいます。
■立って撮るのか
■中腰で撮るのか
■しゃがんで撮るのか?
■椅子に座って撮るのか?
■うつ伏せで撮るのか?
■脚立に乗って撮るのっか?
それぞれのポジショニングによって、歪の出方が変わります。
水平の指標は何にするか?
ステージ撮影など、舞台の真正面で撮影するとき。
=真正面なら水平の指標は床でOK
ただし、カメラを横に振ったとたんに、その指標があてにならなくなります。
という事は、
=少しでも左右にずれたら、床を指標にするのは難しい
この場合、何を指標にするかというと
=ステージの背景にある縦の線
例えばカーテンや、板目などです。
どっちに傾いてるかわからなくなる
縦の線で水平を保とうと思ってても、舞台など、長時間撮影していると、わけがわからなくなるものです。
こうなったり、、、
こうなったり
こうなったり。
特に、上下の歪みと、左右の歪みが加わるので、こう思うのです。
「どこの縦の線を基準に水平を考えれば良いんだ??」と。
水平の線は、ここを見る
例えばこの写真、少し傾いています。歪みと、ひずみの両方がありますね。
せめて、水平だけでもしっかりさせたいと思ったら、こうします。
画面のど真ん中の線が真っ直ぐになるように水平調整する。
先ほどの写真も、写真中央の縦に走っている線をまっすぐに。
ちょうど、ダンサーさんの後ろの板目の線をまっすぐにすることを意識して回転調整すると、、、
という感じです。
写真表現では、傾けることによって動きを表現するというものもあったりします。
しかし、ダンス写真では、まずはしっかり水平を出すことが基本。
その基本が出来上がってからは、表現を広げるために、傾けるのもありだと思います。
社交ダンスを撮るチャンス
TEAM撮影を撮るチャンス
次回、4月15日に開催する動きもの撮影の講習会ですが、午後は、ステップアップ講座を開催します!
社交ダンスや、TEAMダンスの撮影方法や、イベントで欠かせない集合写真の撮り方など、ダンス発表会などでカメラマンを任されても良いくらいのノウハウをお伝えします~