もし、あなたが、友人の結婚式で、カメラマンをお願いされたとしたら、どうしますか?
もし、その時、どこかで不安を感じたら。
私は、不安を感じたら撮るべきではないと思ってます。
なんとかなるだろうと楽観的になるのも、正しい選択だとは思いません。
なぜなら、結婚式場での撮影は、普段の趣味レベルの撮影と違って、
「驚くほどうまく写らない」からです。
なによりも、状況を瞬時に判断して、冷静に撮ることは、熟練の式場専門カメラマンでない限り、非常に難しいもの。
しかも、そういう方の料金は、ビックリするほど高価なので、あなたにお願いが来ているのです。
とはいえ、あなたにも意地がありますよね?
「私は、カメラが得意です!」と言った手前、そういうお願いを断るのはどうか?と
わかります。すごくわかります。その気持ち。
ですので、そういう時に、少しでもお役に立てればと思って、少しコツを書いておきたいと思います。
<事前の準備~前日までに済ませましょう>
事前に、当日の流れをチェックしておく
新郎新婦に進行表をもらう。
チェック項目(不明な点は、要確認)
何時に入れば良いか(入り時間の30分前に入るのがベスト)
・プライズルームで撮れるか?
・挙式リハーサルは撮れるか?
・挙式本番中は、動いて良いか?(動ける範囲も確認)
・フラワーシャワーがあるか?
・ブーケトスがあるか?
・集合写真を自分が撮るのか?の確認
・御着替えの後は、テーブルラウンドか?キャンドルサービスか?
・全体通して、ロケ写を撮るタイミングがあるか?
進行表にも目を通しておく
カメラマンは、先を読んで行動するのが楽なので
天気予防チェックも大事
雨は室内中心になると思います。
無理に外で撮るようなことは、ないと思います。
<当日はここを、、、>
新郎新婦や、介添えさんとのコミュニケーションを
積極的にして、確認がスムーズになるようにした方が良いです
当日の流れでチェックしていく項目
<挙式に備えて>
・挙式リハーサルで、キスの話題になったら、「長めで5秒くらい」と言いましょう
・挙式リハーサルで撮れるなら、この時にリングピローや、指輪交換の写真を撮りましょう
・挙式前に、カメラマンがどこで撮れるか?を確認した方が良いです
◆席についてくださいと言われたら・・・ちゃんと席から撮ること
◆バージンロードは基本的にNG
◆その他の動ける範囲を聞いておきましょう。祭壇の上に上がれるかなども
<テーブルラウンドに備えて>
・どの順で卓を回っていくか分かればOK
一応確認することで、会場の人も、カメラマンに任せて良い気分になります
<テクニックなどで>
1、来てから撮るのではなく、来る前に撮り始める
新郎新婦が来る前に、その辺に居る人を撮りながら露出の確認をする。
進行表見て、その場所に誰よりも先に行って、ためし撮りをする
2、とにかく飛ばさない
白トビは復旧不可なので、飛ばさないように。
新婦のドレスと、顔を飛ばさないこと。
白トビ警告を再生画面で表示させるようにしましょう
3、屋外はPでやることも。その理由は
屋外でストロボを使うと何が難しいかって!?
それは、SSは1/200に制限されるから。
わけがわからなくなりやすいのでPがおススメです。
室内と屋外を行き来する時に注意するのは、ISOです。外は、ほぼ100~400.
また、手ブレを起こさないようにSSもチェックしましょう。
4、室内も、一番見るのはココ
室内でも、一番気にしたいのはSSです。
手ブレはもちろん、被写体ブレも感がえて、SSを決めること
5、全場面でストロボ使うので
ストロボの調光ウンヌン以前に、電池の残量、前日の充電などを、しっかりすること。
<事前の心構え>
1、事前のイメージトレーニングが大事です。
流れの中で、自分がどういう設定で撮っていくのかイメージトレーニングすることが結構練習になります。
他のカメラマン(ブライダルのプロカメラマン)の写真をじっくり眺めておくだけでも、かなり違います。
2、撮影パターンをシンプル化して、事前に撮り方を想定する
結婚式の流れをパッと見た限りでは、いろいろと状況が変わってしまうので、ただただ難しく見えます。
ただ、長く撮影していると、ほぼパターン化出来てしまうことに気づきます。
大きく分けて
◆止まっている
◆止まっているが、ムービーなどが白トビしないようダークに写す
◆動いている
◆動いて移動している
この4パターンだけです。
3、ホームランは狙わない
アート的に撮ろうと、無理にF値を開放にしたり、SSをゆっくりすると、慣れてないあなたは、絶対に失敗します。
無難な設定を心掛けて、良い表情を撮り逃さないように、シャッターチャンスを狙い続けましょう。
※ちなみに、Fは4でも充分キレイに撮れます。寄って撮れば、ボケてくれますからね~
4、マニュアル撮影モードにこだわる必要はない
状況に応じて、AやSやPを使い分けて良いんです。特に設定がわけがわからなくなった時に、Pを一枚撮って、その設定情報から、いろいろ見えてきます。
ころころ光が変わる状況などでは、自分も、PやSを多用します。
あくまでも自分は、式中はAモードは使いません(SSが不意に落ちて、ブレ写真になるため)
<裏技的なもの>
・先にも書きましたが、みんなが整う前に、空撃ちしながら設定を調整すること
・RAWで撮って、色温度や、露出の細かい調整は後でするという発想でもOK
・技よりもトーク
カメラマンは黒子だけど、芸人かもしれません
場を笑わせることで、素敵な表情を狙いやすくなります
・大きく撮って、トリミングするという発想も
<とても大事なこと>
・「二人に任されてるので!」と言って、一番前に入れてもらう
時々、タイミング外して、ケーキカットなどの場所取りに失敗するかもしれません。
そういう時は、「二人にお願いされているので、通してください~」と声を張り上げて、一番前にいどうしましょう。
・「撮れなかった」ではなく、「撮らなかった」んじゃないのか?
状況によって、撮影チャンスを逃してしまいそうな時、「撮れなかった」と主張しがち。
でも、あなたが撮らなかっただけです。上の項目の内容も踏まえ、どんな状況でも撮れるように!!
・とにかく声を出して、アピール
集合写真は、とにかく「はい!撮ります~!」と声を出して撮る
外の方がカメラを構えると、目線がソッチに行ってしまうので、そういう時は、先に撮らせて
カメラのレンズを向けないように一言言うようにする。
・集合写真は3枚以上撮る
連射でなくても良いです。トークでつないで、3枚くらい撮りましょう。
1枚では、目つぶり写真のリスクがあります
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テーブルラウンドなどでは必須
2~3名の少人数で撮る時も2枚は撮りましょう
・失敗しても顔にださないこと
狙った通り撮れなくても、式中は不安な顔を見せないこと。
新郎新婦も不安な表情になってしまいます。
・1枚目は失敗してもイイ。そこから設定をすぐに見直す
先回りして撮ってるにも関わらず、みんなの準備が整ってからの1枚目が上手く撮れないことは多々あります。
そんなのは、プロでも普通にあります。ですので、そこで失敗したと顔に出さない。
「良い感じですよ~、もう1枚撮りますね~」と、トークでつないで撮利続けてください
あと、時間に余裕ができたらでいいんで、あらためて自分の技術を見直すことをおススメします。
全部の撮影モード使いこなしてますか?
「P」「A」「S」「M」を全て使いこなせると撮影は楽チンですよ~
<頭ではわかったけど、やっぱり現場に入ってみたい>
とにかく、不安なままで撮影に挑まなくて良いように
結婚式場の再現などをして、撮影練習出来る場所をつくりました
自信をもって、撮影に行って欲しいと思う一心でつくりました。
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