結婚式撮影について、「カメラや機材はどうしたら良いのでしょうか?」という質問がとても多いので、ブライダルカメラマンとして活動している筆者がそのことについて書いてみます。
あくまでも、1意見なので、これが正解というわけではありませんが、参考になればと思います。
【執筆時点のおススメ】
2019年1月24日現時点
この1セットでまずは何とかなる!と考えたものです。
(※故障などの対策は考えていません)
Nikon D750+24-120㎜F4+SB700
or
Canon 6D+24-105mmF4+430EX3
【理由は以下の通り】
実は、結婚式の撮影で、レンズが最も大事だと思っています。
だから
◎レンズありきで考えていくので間違いないかと思います。
◎次に大事なのはストロボ。まず1台はメーカー純正がおススメ
ちなみに
・焦点距離は35㎜換算で24-105くらいがあると便利です
・F値も室内で光が少ないため、F4あたりまでのレンズが良いです
・ストロボはTTLの精度が高く、バウンスなどに適したフラッグシップか、1つ下くらいまでのものを使いたい
◆Nikon D750+24-120㎜F4レンズキット=178980円
これに、SB700が34800円で
22万円くらい
◆Canon6D+24-105mmF4レンズキット=188000円
これに、430EX3型=27311円
22万円くらい
◆人気のSONYは、α7MK3のボディー=190000円
24-105㎜F4=128480円
30万超えと、ちょっと二の足踏む価格です、、、汗
ストロボは純正が高すぎ!
GODOXのTT350Sが、TTLの成功率80%の精度だそうで、これで良いかと=13140円
33万円くらい
【価格を抑えようとAPS-Cを見ると、こんな感じ】
◆Nikon D500+16-80mmF2.8-F4レンズキット=202532円
こう見ると、Nikonなら、D750キットレンズが最強ですね!
これにストロボが必要
24万円くらい
◆CanonのAPS-Cは、良いレンズが無い、、、、
あえてやるなら
EOD 80Dボディー=78980円
SIGMA 17-70mmF2.8-F4=29810円
シグマレンズで不安があります。購入時点で、どうしてもピントがズレているという心配が少なくないからです。
ですが、Canon純正レンズだと良いものが無い、、、まあ、これなら10万円で抑えられますが、カメラはレンズが命と考えると、心配が拭えません。
これにストロボが必要
14万円くらい
ちなみに、私はレンズはEF-S17-55F2.8+でやってました。そうなると、20万円コースですね、、、汗
◆SONYはこれが気になるが、操作性があまりよろしくない。後継機に期待
α6400
レンズは16-70mmF4
ストロボはGodox
17万円くらいか?
これから先は、よりキレイさや、表現の広がり、便利さなどを追求したお話を詳しくしていこうと思います。
【フルサイズは必要か?買わなきゃダメか】
◆この1回の撮影のために、買う必要は無いと思います。
レンタルで出費を抑えることもできます。
◆本当は2セットあると安心です(故障を考えて)
ただ、最初は1セットをしっかり揃えると良いと思います
◆フルサイズである必要はまったくない
実際は、何でも良いと思います。
スマホでもキレイに撮れる時代ですしね。
ただ、
「確実に」
「失敗を最小限に抑えたい」
などと思った時に、こうした機材があると、楽になります。
そういう観点で見ていってくださいね。
【カメラ】
基本的にレフ機の方があらゆる環境で対応しやすいと思います。
でも、あなたが既にミラーレス機をお持ちなら、まずは、その機種を使っていくことを考えましょうね。
・白トビ警告(ハイライト警告)が撮った後の再生画面ですぐに確認できる機種
・薄暗いところで、ファインダー覗いても、レフ機並みに被写体が見える機種(ミラーレスは要注意)
・ISOが3200くらいまでは使えるものが良いと思います
※各社の中級機と言われているカメラは、けっこう、この辺りは網羅しているかと思います。
※上級機になればなるほど、カメラマンをサポートしてくれる機能が増えるので、その機能を使いこなせれば、かなり撮影が楽になります
【ストロボ】
ブライダルでは、ストロボが無い限り、どんな高級カメラを使ってもキレイには撮れません。
TTLの自動調光の出来るストロボは、カメラマンをサポートしてくれます。
おすすめは、
・メーカー純正でフラッグシップモデルか、その1つ下ぐらいまで
※TTL(自動調光)で撮るために、メーカー純正が安定感があります
メーカー純正以外なら、ニッシンジャパンのi60Aがおススメです。
ソニーなら、GODOX!安いのにすばらしい!
【レンズ】
焦点域は35mm換算で24-70mm程度の標準レンズ
全体の集合写真がある場合、35㎜換算で18㎜程度になる広角レンズが必要です。
・フルサイズなら、24-105が1本で充分かも
・APS-Cなら、18-50くらいでF2.8通しが撮りやすいです
※フルサイズの場合、被写界深度が狭いので、F4以下は、けっこうピンボケしやすいです。だから、あえて、F4通しがおすすめ。
(APS-Cは、フルサイズと比べると高感度性能が劣ってしまうため、F2.8の開放を積極的に使って、ISOを抑えることをおススメします)
【これは注意】
レンズのチョイスの際に、望遠ばかり気にする人がおりますが、いわゆる「寄り」はトリミングに頼ることが出来ます。
逆に、引きは、物理的限界があるので、気をつけましょう。
特に、APS-Cでフルサイズのレンズを使っている方は要注意。
APS-Cで24-70の距離で使っている人は、圧倒的に広角が足りなくなります。
結婚式場では、広角が足りないと致命傷となります(高砂の集合写真などでも)。
【メモリーカード】
これだけは、買う必要が出てきますね。
・大事な場面で撮るので、大量に撮っても、エラーの出ない信頼のカードを選びましょう。
・自分の周りでは、サンディスクしか使っていません。最近、サンディスクの偽物が出回っているので、注意が必要です。
・RAWで撮影して、1000枚~2000枚撮れる程度の容量があれば安心かも。
(ただ、大きい容量1枚よりは、小さ目に抑えて、数枚持ってた方が、万が一エラーが出た時なども安心です)
【バッテリー】
これも買わないとだった、、、
・カメラ用
カメラのシャッター2000枚分に足りるくらいのバッテリーはあった方が良いですね。
・ストロボ用
ストロボのバッテリーを舐めちゃいけません。味しませんし、、、
※冗談でなく、ストロボのバッテリーは、メチャクチャ重要。だいたいの方が、こっちをテキトウに用意して失敗してます。
単三電池4本入りのストロボなら、自分の場合は、交換用も考えて、電池は8本、エネループプロを用意します。
後半では、買わないといけないものも出てきてしまいましたが、原則、足りないものは、レンタルで補えます。
また、上級機であればあるほど、カメラマンをサポートしてくれますが、そこは、お金の問題もあります。
靴と同じように、登山の前日に良い靴を買って靴ズレしてしまうよりは、履きなれた靴の方が良いですよね。
なので、カメラよりも、レンズやストロボ、メモリーカード、バッテリーの方を重視した方が上手くいくかもしれません。
ブライダルカメラマンに挑戦してみたいあなたに!
本当に必要なところを凝縮してあなたにお伝えします。
◎例えば、教会にはしきたりがあって、カメラマンが動ける場所が限られています。
◎例えば、披露宴の入場シーンは、ほとんどの人が1枚も写真に残せないことが多いです。
◎天井が高くてバウンスが出来ない、教会の中でストロボをどう使えば、フンワリ撮れるか?など、みんな悩みます。
こうした不安を解決するために、私の経験を元に講座を作りました。
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「何十万円近くする専門学校のクオリティーに全然負けていません」
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