せっかくデジタル一眼を使っているのだから
・体育館でのミニバスケ
・運動会
・室内で動き回る子供
・結婚式で入場シーンなど、歩いて入ってくるシーン
などなど、動きのあるシーンを、キレイに写真に残したいですよね。
デジタル一眼持ってるのに動きもの撮れない!?
デジタル一眼は、動きもの撮影が非常に得意です。
ですが、撮り慣れていない人は、動きものを撮るための敷居が非常に高いかと思います。
どのように動きものを撮れば良いのか?について書いてみます。
この順で考えます
■機材はどうするか?
■カメラの設定はどうするか?
■PC編集
こらら3を、これから個々に説明しますね。
カメラ機材はどうする??
機材については、以下の2つを分けて考えましょう。
◎カメラ機材
◎レンズ
◆まずは、手元にあるカメラでスタート!
※ここ数年のうちに発売されているデジタル一眼なら、レフ機でもミラーレス機でもOK!
もうすでに買っちゃっている人も多いかと思います。
ちゃんと設定が出来ないまま、「撮れない~」と言ってしまう人が多いので、まずは、そのカメラでやりましょう!
※ストロボは、いろいろ覚える必要があります。いずれ買いましょう。
使えるようになると、とても頼もしい機材です。
ストロボの使い方は→こちら
◆レンズ
次に、レンズの話です
かならず、このセオリーを忘れないでください
・まずは、キットレンズで試してみましょう。
・で、ダメだ~と思ったら、レンズが悪いのです。
・あなたも、カメラも悪くありません。レンズだけが悪いのです
【焦点距離】
まずは、ダブルレンズキットなどを買うと良いかと思います。
ただし、次に書きますが、キットレンズは価格が安い代わりに、室内での撮影では苦戦します。
体育館内など太陽光が無い場所での撮影は、F値が小さいレンズがおススメです。
【F値】
こんな感じに考えて、F値を決めます。
このセオリーは覚えておきましょう。
◎暗いところはF値を小さく=ボカが強くなる=動きものでピントを外すことが多くなる
◎明るいところはF値を大きく=ボケにくくなる=動きものでは、ピントが合うことが多くなる
この辺を見定めて、実際にプロの方々がどのくらいのF値を使うかというと、こちら。
■失敗の許されない場面で、確実に撮る
=フルサイズならF4以上、APS-CならF2.8以上
■かけっこの子供たちみんなの顔がわかるように正面から撮る
=フルサイズならF5.6以上、APS-CならF4以上かな
※APS-Cは、フルサイズよりもピントが合う幅(被写界深度)が広いので、F値を下げても大丈夫です。
【メーカー純正レンズか?サードバーティーレンズか?】
純正と、他社レンズでは
■ピントの精度に差がある
■AFの速度に差がある
メーカー純正レンズは高価です。
しかし、純正レンズは、売る時も高く売れます。
なので、ランニングコスト的に割安なのが、メーカー純正レンズです。
【レンズのもつAF速度も大事】
動きの速いものを撮る場合は、レンズそのものの持つAF速度が大事
レンズのAF調整に使われるモーターが、純正レンズでもいろいろあります。
例えばCanonならUSMのものが良いです。
スポーツではUSMでないと、AFが間に合わないことが多くなります。
【暗いところでも対応できるF値】
動いているものを撮る場合、SSを上げるためにISOが限界値に達しやすいので
小さいF値に出来るレンズである必要がある。
F2.8は、キットレンズよりも断然暗いシーンで使えます。
より暗いところだと、F2や、F1.8、F1.4が良いです。
上で、「しっかり撮るためにF値を少し高める必要がある」と書きましたが、暗くてどうしようも無い時は真っ先にF値を下げましょう。
ただし、先述した通りこのセオリーもあるので、ピントを外さないかどうか??については、とにかく注意です。
◎暗いところはF値を小さく=ボカが強くなる=動きものでピントを外すことが多くなる
◎明るいところはF値を大きく=ボケにくくなる=動きものでは、ピントが合うことが多くなる
カメラの設定はどうするか?
◎撮影モード
◎動きもののAF方式
簡単に動画でまとめてありますので、最初にこちらをご覧ください
■撮影モードは?
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動きものは、SS数値を真っ先に考える
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まずはカメラの撮影モードですね。
SSを真っ先に考えるので、撮影モードは
◆S(TV)モード
◆Mモードに
のいずれかになります。
※Sモードでは露出補正までやるがある
※SSを確認しながら撮れるなら、Aでも良い(スポーツカメラマンもAで撮る人がいるので)
速く動くものほど、SSが速くなる
・止まっているもの=1/60以上
・歩いているもの=1/125以上
・小走り=1/250以上
・小学生までのかけっこ=1/500以上
・スポーツ全般=1/1250以上
※スポーツによって、またプレーヤーの年代によって、SSは変わります。
SSはあくまでも目安。試し撮りして、ブレてるようなら、もっと速くする。
このSSを速くすると、写真が暗くなるので、ISOとFで、調整します。
ISOやFには、限界値があることを知っておきましょう。
◆Fは、レンズによって、下げられる範囲が決まります
◆ISOは、カメラや、撮影環境によって、ノイズの出方が異なります。
F値の小さい(明るい)レンズが良いのは、このF値に余裕があるから。
ただし、F値が小さいとピントの奥行が狭くなります。
◎暗いところはF値を小さく=ボカが強くなる=動きものでピントを外すことが多くなる
◎明るいところはF値を大きく=ボケにくくなる=動きものでは、ピントが合うことが多くなる
・ピントが外れやすくなり成功率が落ちる
・複数名同時にピントを合わせる時は、F値を上げる必要がある
そう考えると、運動会とかなら、キットレンズ、ダブルズームレンズとかで充分です。
ISOは、今のカメラはビックリするくらいISOを上げられます。
ここ数年に発売されたカメラを買っている方は、ISO6400くらい気にせずに使いましょう!
もし、「そんなのノイズが心配じゃないですか!」と思うなら、実際にISO6400で撮って、印刷テストしてみてください。
カメラはあなたが思うよりも、はるかに進歩しています。
=ISOは、いさぎよく上げましょう。
■動きもののAF方式
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動きもの用に、AF設定を変える
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AFには
1)AF-S(ONE SHOT)と
2)AF-Cや(AI-SERVO)がありますよね。
動きものでは、基本的に2)のAF-CやAI-SERVOを使うと楽です。
ただし、注意があります。
2)は、半押ししている間、常にAFを合わせ続けます。
そのため、AFポイントを被写体から絶対に外してはいけません。
AFポイントから被写体が少しでも外れた瞬間に、ピンボケします。
「え、じゃあ、まともにフレーミングできないじゃん。。。」となりますよね?
それで良いんです。フレーミングがままならないのは、撮影後にPC編集でトリミングすればいいだけです。
=最初は、撮ってすぐのフレーミングは難しいので、トリミングに頼る
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AFポイントはどうするか?
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カメラの広告を見ると、「AFポイントを、被写体に自動的に追従できるAF性能」とかがあるので、その設定にしがち。
でも、まずは、中央1点で練習しましょう。
また、顔にAFポイントを合わせるのも、最初のうちは難しいので、以下の順番でステップアップすると良いです。
・お腹→胸→顔
=慣れたら、トリミングに頼らなくても良いように、AFポイントを動かしたり
AFの追従機能など試すようにする。
ただ、最初は1点で練習した方が良いです。
※瞳AFはどうなの?(内容追加)
私もSONY機を買っていろいろ試してわかったことがあります。
わかったことは、2つ。
①SONYのカメラは、表示が上手いです!ですが、精度は別の話。
つまり、カメラの中で、AFポイントを目に合わせているように表示されるのですが、合ってないこともあります。
なので100%信頼できるとは言い切れません。
ご自身のカメラで、1点AFと、瞳AFをそれぞれ撮り比べて、ピントが来ている枚数が多い方を使っていくことをおススメ致します。
私は現在、EOS RPですが、瞳AFは使っていません。
②瞳AFを使えばフレーミングが完璧に出来るようになると思ってましたが、動きが速いダンスはそう簡単には行きません。
撮影後に編集でトリミングを加える必要は、まだあるのかな?と思います。
ですので、瞳AFを使えば、PCでの編集はいらない~とは、言い切らない方が良いです。
PCで編集すること
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◎PCで編集
※デジタルになった今では、ここまでが撮影と言われる
・RAWで撮れば、一歩秀でる
・トリミングも撮影の一つ
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◆RAWで撮って、一歩秀でる
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この写真うまいな!と思った写真は、かならず編集されていると思いましょう
何が出来るかを知って、ぜひチャレンジして欲しいです。
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RAW撮影の敷居を高く感じることが多いですが
単純に写真を整える、最終調整できる作業だと思えば良いです。
・ホワイトバランスが簡単に直せる
・明るさの調整が可能
・絵作りを変えられる
・鮮やかにすることが出来る、モノクロも出来る
・ノイズが低減出来る
出来ることはソフトによって差があります。
Canonの人は、DPPがとても優れてて、無料ですので、絶対やって欲しい
月々980円で使えるLight roomもおススメです。
◆トリミングも撮影の一つ
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動きもののAF設定ではフレーミングがうまく出来ないので
トリミングを利用して、フレーミングを整える
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カメラのAFの設定でも書きましたが、AF-CやAI-SERVOにすると
AFポイントから被写体を外せなくなるので、フレーミングが出来ません。
そこで、トリミングによって、最後に写真を整えます。
CanonならDPPで出来ます。
もちろん、Light roomでもできますよ。
頭でわかっていても、実際に練習してみないとなかなか上達しません。
動きもの撮影が初心者のうちから練習出来る場所を作りました。
初心者さん、お子さんを撮りたい女性、超ベテランだけど動きものに苦戦するカメラマンさんが多く学びに来ています。