ダンス撮影に行くことになったら知っておきたいこと

私はダンス撮影を撮る機会が多いのですが、撮影依頼が多くなって、自分一人では手が回らない時があります。

そんなとき、あなたにお願いすることになります。

ですのに、あなたに覚えておいて欲しいことを、書いておきます。

 

 

【まず、意識について】

 

1)プロ意識を持って挑んでください。依頼者に対して不安なセリフは絶対言わないこと。依頼者はあなたをプロとしてみますので、あなたも、プロとしてふるまってください。そうできない心配があるなら、依頼は断ってください

2)挨拶はしっかりするようにしてください

3)カメラマンはお客さんではありません。テーブルなどはお客さんのためのものなので、そこにカメラ機材は、絶対に載せないようにしてください

4)ダンスフロアは横切らないでください。ダンサーの踊る場所なので、カメラマンは外を移動してください。外靴でフロアが傷つくこともありますので、とにかく注意してください。

5)カメラマンは、

技術職だという発想は捨ててください。

そして、サービスマンとして徹してください。技術職であるとしても、最終的に提出する写真で勝負すれば良いだけです。

 

【事前確認】

 

1)タイムテーブルをチェックします。

心配なうちは、

リハのスタートから入りましょう。

慣れたら、リハの後半だけでも良いと思います。入り時間が決まったら、主催者にも連絡を入れておきます

2)会場の照明などをチェックします。事前に行かなくても、ネットで確認できます。また、どんな照明になるかは、主催者に聞くこともできます。

3)集合写真などの要望も確認します。演技の直後に撮る場合もありますし、最後に撮る場合もあるので、かならず確認します

4)最終的に提出するサイズを確認します。「どんな用途にしますか?」と聞いて、それに対してカメラマン側から提案すると良いかもしれません。もし「?」という感じになったら、「データが重すぎると大変だと思うので、だいたいみなさん、2Lくらいの印刷が出来るサイズで出してますけど、、、」と伝えるなどすると良いかもしれません。

5)カメラマンの名前、連絡先など伝えておきます

 

 

【準備編】

 

1)服装:スーツかビジネスカジュアル(社交ダンスの場合は必須)
 ※ステージ、舞台、クラブはカジュアルでOK

・アクセサリーなどは絶対に付けない。

・TPOに応じて、男性はジャケットスタイルでノータイでもOK

・女性はパンツスーツスタイル。インナーは無地ならTシャツでOK

※動きやすく、かつエレガントに見えるように

何度も言いますが、カメラマンは外見のアーチストっぽさは必要ないと思います。サービスマンなので、どちらかというと営業っぽくなります。

2)機材ですが、レンズは標準域だけでも、ぜんぜん問題ありません。ただ、少し焦点距離が長い方がシャッターチャンスを逃しにくくなるので、24-105、24-120などがおすすめです。F値が4以下の通しレンズが良いと思います。あとは、必要に応じてレンタルしておいてください。ストロボ必須です(使う、使わないは現地の状況で)

・バッテリーの充電はOKですか?

・メモリカードはOKですか?
 ※2000~3000枚分のメモリを用意

・AF周りの設定など、事前にやっておくと、当日楽ですよ

※依頼が増せばますほど、故障に対する予備を用意しておく必要があります。高い機材を増やすことより、安くても2台体制(本体もストロボも)が望ましいです

3)椅子。キャンプ用の小さい椅子です。なぜ小さい椅子なのか?それは、下から見上げるアングルに撮れるからです。このアングルで撮ることによって、迫力が出たり、スタイルが良く見えたりします。
椅子はこんなのがあると良いです
↓↓↓

 

4)メモリカード、替えのバッテリー(本体用、ストロボ用)などチェック!

5)カメラマン名刺など作れるなら作っておきましょう

 

 

【当日】

 

1)事前に打ち合わせた時間に着くようにします。

遅刻は厳禁!

2)飲食物は用意しておいた方が良いかもしれません。自分はウィダーインゼリーを2つくらい買って持ち歩いてます

3)会場入り。挨拶しましょう。依頼者さんにも挨拶します。入り口で依頼者さんの居場所をお聞きすればわかると思います。自分も当日、依頼者さんと初体面になることがほとんどですので、心配いりません。

※依頼者さんと一緒に下の項目について、必要な点は話をすると良いです。

それと
当日到着したら、複数名カメラがある場合、かならず全カメラの時間合わせ必須!
※実は、自分が一番これを忘れるので、他人任せは禁物!

4)撮影場所決め、どっちが前方になるか確認しましょう。1人なら、前方の中央や、空きのある場所に撮影位置を決めます。

5)会場の照明などチェックしましょう。もし可能なら、なるべく照明を明るくしてもらうように伝えるのもポイントです

6)リハで設定を進める。プロのデモなどで照明が変わるなら、それ用の設定も確認しておきます。

7)集合写真用の設定も作っておきます。ダンス中との設定と大きく変わるの思います。自分はこれをユーザー設定などに入れておいてます。

8)リハを見ながら、演目によって全員が写せない場合、フロアに出て動いて良いかなど確認しておきます。

 

 

【困ったら】

 

1)会場の照明具合が悪い場合など、当日の主催者にその旨を伝えて、改善をはかれるかを相談しましょう

2)上手く撮れなさそうな場面がある場合、撮影後に言うよりも、事前に、「ここは撮影が難しそうなので、こうしていいですか?」という提案をするようにしてください。集合写真場所は、カメラマンが主導で決めても良いかもしれません

3)大事なところの撮影をミスったら、すぐにその旨を伝えて、相談してください

 

 

【本番】

1)プロダンサーはシャッターを押すだけでキレイに撮れますが、問題は素人ダンサーさんです。
目つぶりなどあたりまえなので、これを解決するには、数多く撮るしかありません。

2)フォーメーションなど複数参加のチームダンスの場合は、参加者全員を撮ってください。事前にフロアを移動して良いか確認してるかと思いますので、大丈夫なら、フロアを動き回って、全員を撮ってください。

3)集合写真も、目つぶりが発生することがありますので、数枚撮ってください。数枚撮る時に飽きさせないようにするために、トークでつなぎます。

4)集合写真を撮る時、カメラマンは少しかがむようにしましょう。カメラの前後の水平をなるべく意識します。つっ立った状態で撮ると、レンズが下に向くために、頭でっかちになるので、背景も歪みが目立ちます。

5)パーティーが終わった後も、シャッターチャンスがあったら、どんどん撮りましょう。素人ダンサーさんは、この日のために高いお金でドレスを買っていることが多いですので、その姿を一枚でも多く残してあげると喜ばれます。

6)最初に書くべきなんですけど。。。会場や入口の花束、会場なども主催者が欲しい写真です。特に依頼者に言われなくても撮っておきます。

 

 

【撮影後】

 

1)主催者に挨拶しましょう。大体どのくらいで仕上げるかなども、この時に伝えます。大体2~3週間かなと思います。またDVDの送り先などの確認もしましょう

2)カメラ依頼料などを最後に受け取ることも多いです。また主催者がテンパって忘れてるときは、カメラマンから、「今日のお代を頂いてよろしいでしょうか?」と伝えても良いです。

3)会場の席の片づけなどは、カメラマンはやる必要はありません。とにかく早く帰って、編集を開始してください

4)伝えた期日までに、お写真を提出しましょう。

5)写真セレクトはカメラマンの腕にひとつです。これで次回の仕事があるかどうかも決まりますのでしっかりセレクトしてください。似たカット、目つぶりカット、表情がおかしいカットは全て出さないようにしましょう。これで写真が激減するので、そうなっても良いように、本番では多く撮っておきましょう。

6)決めたサイズでRAW現像してDVDに焼きます。

7)お礼や、自分の連絡先を添えて、DVDを依頼者に送ってください。自分の連絡先を添えるのは、何かあった時に、責任を撮る為のものです

8)RAWデータは、しばらく保管しておきます。後で、「あの写真を大きく印刷して教室に貼りたい」と言われることもあります。3か月~半年は保管してください。

 

 

【今後のために】

 

1)撮影して、これはキレイに撮れた!と思うものは、データを残したり、大きいサイズでプリントしてブックにまとめておくと良いです。

2)自分のHPやブログがあれば、厳選した写真を掲載するなどします。この時に注意なのは、Facebookやmixiなどには大量に出さないこと(もし、Facebookやmixiで宣伝目的に出したいなら、ブログやHPのリンクを貼った方が良いです)

次の仕事は、こうした積み重ねで得られると思います。

 

 

【最後に】

 

当日の写真については、イメージを参考にして撮ればOK。舞浜のを参考に

イメージトレーニングは大事です!

↓↓↓
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